応天の門
2016/03/25
(目付きが悪いのが「菅原道真」、奥の色男が「在原業平」です)
どうやら、
第一回「次に来るマンガ大賞」ノミネート作品だったようです。
第一回って、2014年にやってたんですが、
未だにその帯を付けて売ってた 未来屋書店さんに未来はあるのか。
とまれ、
残念ながら、ベスト20にも入らなかったこの作品なのですが、
絵も綺麗ですし、
色男「在原業平」と秀才「菅原道真」が年の離れた凸凹コンビとしてやり取りする
という、
たぶんそんなことはなかったんだろうだけど、
そうだったら面白いなぁと思わせる歴史ifに挑戦している姿勢がとても面白い作品です。
在原業平といえば、伊勢物語や最近映画にもなった「ちはやふる」でも有名な
「ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くゝるとは」
という、歌の作者でもあります。
一方の菅原道真は、受験の時に皆さんお世話になたと思いますが
言わずと知れた学問の神様、秀才天才のイメージが強いかと思います。
まだ、序盤の1,2巻しかまだ読んでいないのですが、
業平の「大人の駆け引き」と道真の「子供の強引さ」が上手く合致して
事件を解決していくさまが爽快な作品となっています。
あと、個人的には、
暗躍する藤原氏、藤原良房のクソジジイっぷりがすてきです。
歴史的には二人とも藤原家という巨大権力に敗れてしまうわけですが
この二人と藤原家との戦いが今後絡んでくると面白いかなと思っています。
んー。どうなるんだろ。